「時をかける少女」(2016)感想

明けまして、早々にツアー発表、EMMA、夜会と実に盛りだくさんな年始。
早速、2017年の目標NEWSのコンサートに行くが叶いそうで幸先の良いスタート。

そう、EMMAのエロさに夢中だったのに、なぜか今突如2016年の夏にタイムリープしてしまった私です。
 
年末年始は何かシゲ出演の過去作ドラマを見ようと思っていたんですが。
時をかける少女、huluで見れるのかよ!!!!なんだよー早く教えてくれ!!!!!
ジャニーズが出てるやつはそういうの全部無理なのかと思っていた…!!
皆さん!2016年のドラマ「時をかける少女」はhuluで全話見れますよ!!!!
(※DVDも出てます)
伊野尾くんのそして誰もいなくなったもhuluにあってちょっと気になってるから。

というわけで全話一気見しました(ネタバレ含む)

時をかける少女」といったら、私にとっては細田アニメ版です。

私にとって時かけとは真琴と千昭であり、奥華子であり、こういう青春時代が送りたかったっていう象徴なんですよね、、とても思い出深い作品です。
原作やそれ以外の映像作品は見たことがありません。

まずエンディングテーマNEWS「恋を知らない君へ」 。
この曲、前も書いたのですが、リリース当時ファンでもなくテレビも大して見ていなかったのに不思議と知っていたんですよね。それだけキャッチーな曲。でもNEWSの曲だとは思っていなかったなぁ。ジャニーズの曲とも思っていなかったと思う。じゃあ誰だと思っていたのかと言われると困るけど、それだけ歌の力がまっすぐ届いてくる曲だった。
ヒロイズムさんはしばらくあまり提供がなかったと思いますが、ここにきてヒロイズムさん超王道という感じで改めてヒロイズムさんありがとうございますという感じです。

このドラマあってのこの曲、この曲あってのこのドラマですね。年末多く歌われたこの曲、もっと早くドラマ見ておけばよかった!

この曲が流れてくるところ、毎回素晴らしかった。
時かけの物語とともに完成する曲だということを以前から聞いていましたが、ドラマの中にもこのフレーズが登場するほどに密接にリンクしているとは思わなくて、元の楽曲自体もすばらしいのに物語との相乗効果が本当に素敵。
歌詞が誰から誰への言葉なのか、幾通りか解釈可能だと思いますが、私はやっぱり未羽から翔平へ、というふうに考えたいですね。
「あなただけは消えないで」という言葉にかさねる思いは、ドラマを見る前からなんとなく予想はついたのですが、「恋を知らない君」というのはきっと恋を知った主人公の女の子が恋をする前の自分に向けて言っているのかなぁと思っていて。
だけどそこに「未来には恋愛というものがない」という設定があることによって、「君」を相手の男の子と解釈することができたというのはちょっと予想外だった。もちろんそれ以外の解釈も可能だとも思います。
夏を思わせる言葉の数々もまた、未来には夏がないという設定によってより一層輝いてくる。
そんな言葉を歌う4人の歌声がそれぞれ違った表情をもって切々と迫ってくる。全員の歌声をゆっくり堪能させてくれる歌割り。「友達のままでよかったのに」を歌う加藤シゲアキ。好きだ。
ヒカリノシズク然り、ドラマとの世界観のリンクが素晴らしい。
EMMAは、ピストルとかのモチーフのつながりはあれどそこまで世界観がリンクしているわけではどうやらなさそうですけどね。してたら困る。
そして恋知らはMVも見直さなきゃいけないやつですねこれは…!MVのメイキングこれから入手して見ようと思っているのですが、皆様が口々に絶賛している朗読は、もうオフィシャルには聴けないんですね、、悲しい、、
あと「おれさまのいうとおり」も読みたいなぁ。読もう。

 

ストーリーは私は原作を知らないので、どうしても細田アニメとの比較になってしまいます。
細田アニメでもこのドラマでも告白されたくなくてタイムリープするところはひとつ中盤のちょっとした山場になっていると思うのですが、そこで告白をするのが未来人ではなく幼馴染になっているところが違っていて、より幼馴染が不憫だなぁとか。
真琴は泣き虫だったけど、未羽はそうでもなく、でもそれだけに最終回で翔平が去ってしまって未羽が泣くところは良いシーンだったなぁ。
私の中で真琴と千昭は絶対に超えられないってことは最初からわかっていたし、実際にそうだった。

 

加藤シゲアキ演じる矢野先生について。
矢野先生は2話で超重要人物に。これ、みんな2話で矢野先生を好きにならざるを得ないやつ!!
矢野先生はなぜ生徒から好意を持たれていると「勘違い」したのか、明確には語られていなくて、気になるやつ。
電車で去っていく矢野先生(座ればいいのに)、靴箱の手紙を見つける矢野先生、そのあとのこともやはり、語られなくて、せつない。

シャツが派手で声が大きくてパラパラが好きな矢野先生、それ以上のバックグラウンドをあまり知れなかったのは少し残念。
乳母も堂々とした演じっぷりでございました。
ノリツッコミするとこがちょっと好き。
矢野先生、もう少しガラが悪い高校だったり、相手が中学生だったりすると嫌われそうな先生だなとも思ったけど、愛されててよかった。ていうかイケメンだからね!!!顔がいいからね!!!!愛されるね!!

最終話では矢野先生ーーえーー結婚しちゃうのーー!!と叫びました。
遊園地に行った後は矢野先生は冷たかったのに、三浦とユリが出会わないように歴史を操作した結果、何かいろいろな歴史の変化により2人が結ばれたのか…でも三浦とユリが出会わなかったこと以外世界は何も変わっていないことを考えると、矢野先生と前川先生はもともと結婚する運命だったということなのでしょうかね?なんかオチ扱いだったけどもうちょい説明をプリーズ。

 

全体的に、最初の方の明るい日常という感じのパートは正直間の取り方がしっくりこないような感じがどこかあったんですが。
回を重ねるにつれてシリアスなシーンも増えて、いろんな文脈が積み重ねられてきて、どんどん引き込まれてしまうようなドラマだったなぁと思いました。

 

この感想を書くためにいろいろ検索をしたのですが、「時をかける少女」というタイトルを打とうとして何度も「恋を知らない君へ」と間違って打ってしまった。それくらい、「恋を知らない君へ」というのは素晴らしいタイトルだと思う。想像を掻き立てる言葉だなぁ。